破産確率というのは、その名の通り破産してしまう確率のことです。
数字に強い人は期待値という言葉をよく使って、
期待値がある限りやり続けた方がいいというのが常識ですが、
厳密にいうと期待値より先に破産確率を考慮しないといけません。
たとえば勝率50%のゲームで、参加料1億。
勝った時の賞金が2.1億で無限に挑戦できるものとします。
たしかに期待値はプラスなのですが、私の資産では2つ負け越すと
破産してしまうので、破産確率は単純計算で25%以上あります。
これは十分に起こりえる事象なので、期待値はプラスですが
挑戦しないが正解になります。
パチンコで考えると、私がパチンコを毎日打っていた時、
貯玉が5万発近く減ったことがあります。
金額でいうと20万円ですので、最低これくらいの軍資金がないと
破産して終了ということになります。
よくパチプロの間では、1玉40円パチンコ打ちたいとかいう話になりますが、
私の場合は4000円パチンコなら元手2000万でなんとか
なりますが(それでも相当強靭なメンタルが必要)
4万円パチンコでは破産確率が生じてくるので打てないことになります。
株で置き換えると、急落時に巻き込まれた形の大型株の買い。
これは後のことを考えれば間違いなく期待値があります。
ただしレバを使いまくって追証地獄に追い込まれてしまうと、
株価が回復する前に一撃退場の可能性が生じてしまいますので、
破産確率を考慮しながらPFを調整していくことが大事になってきます。
その他、レバを使ったりボラが激しい銘柄を触る時は
常に破産確率を頭の片隅に置いておくことが大切です。
次に日常的な破産確率の話です。
たとえば保険に入るかどうかの話です。
保険は保険会社が儲かるようになっていますので、
期待値で考えたら基本的にはマイナスになります。
だから期待値マイナスなので入らないと考えるのは間違いで
破産確率が生じるケースでそれを補えるなら入る余地があるとなります。
携帯や電化製品が壊れた時の保険の場合。
携帯や家電が壊れて買いなおすことで破産にはなりません。
なので期待値マイナスであれば私は一切入りません。
死亡したら300万もらえる保険の場合。
家庭の事情によるかもしれませんが、300万で破産を免れるケース
というのはあまりなく、一時しのぎといっていいレベルですので
あまり入る意味はなさそうに感じます。
生命保険に入るのであれば、もし死んでしまった場合に
破産をカバーできるくらいの金額を頂けるものがいいかと思います。
(ただし確定申告などによって保険料の1部が免除になるなど
逆に期待値がプラスになる場合は別)
地震保険・火災保険の場合。
かなりの低確率とはいえ、起きてしまえば持ち家を失います。
それにより路頭に迷ってしまうのであれば、入った方がいいと思います。
もう1つ考慮したいのが、健康面での破産確率です。
死んでしまうのを破産と考えた場合、
たとえばお金や時間を節約したいからといって、
栄養面を全く考えない食生活を繰り返すと破産確率が上がります。
お金を多く稼ぐ、残すというのは期待値の面で大事ですが、
死んでしまっては元も子もないです。
とくに健康面での破産確率は数字では表しにくいので
私もどうしても軽視してしまいがちですが、
今年から40代に突入し資産も節目を1つ超えましたので、
これをきっかけに健康面での破産確率とも向き合っていきたいと思います。